不動産売却ノウハウ Vol.11
不動産売却ノウハウ第11回は、業界人は知っているけど
一般の人には教えてくれない「不動産業界の裏事情その2~
大会社って安心なの?」についてお伝えしていきますね。
①大会社(大手不動産会社)は積極的に売却物件を他社に紹介しない
なぜ、他社に紹介しないのかというと、大手の不動産会社は
両手(りょうて)仲介が基本だからです。
両手仲介が基本となるので、積極的に他の不動産会社に売却
物件を紹介しにくくなり、高値での売却がむずかしくなって
しまうのです。
大手はどれくらいの割合で両手仲介を行っているのか週刊ダイ
ヤモンド2015年4月18日号に不動産会社の手数料率の統計デー
タがあります。
手数料率を確認することで、どれくらの割合で両手仲介をして
いるのかがわかります。
平均手数料は、両手仲介の場合が6%、片手仲介の場合が3%
となります。
この統計データによると、仲介手数料ランキングの上位の会社の
平均仲介手数料率は4%以上、多い会社では5.33%にもなってい
ます。
平均手数料が6%に近くなればなるほど、両手仲介の割合が多い
という結果です。
この統計データをみると、上位の不動産会社の取引は、「両手
仲介が基本となっている」ことがわかります。
大手の不動産会社の営業担当者は高い売り上げノルマが課せら
れています。
そのような環境において、1度の取引で仲介手数料を2倍稼ぐこと
ができる両手仲介を目指すのは必然でしょう。
②大手は高く売るための具体的な戦略がない
大手には不動産を高く売るための具体的な戦略がないことが多い
です。
なぜかというと、「大手不動産会社には数多くの売却物件がある」
からです。
数多くの売却物件があると、売却物件1つ1つにかけられる時間は
少なくなりがちです。
そうなってくると、すぐに売れるような売却価格を設定し、極力
手間をかけないようにする担当者も出てきます。
大手不動産会社の訪問査定の際に、建物の状態をきちんと見て査定
をするわけではありません。
建物にあまり詳しくない営業担当者が「室内の見た目がきれいか
どうか」をざっと見るくらいです。
高く売却するために「建物の調査報告書を作成する」、「魅力ある
リノベーションプランを用意する」、「建物図面やメンテナンス履歴
などの資料を整備する」などの具体的な施策を提案することはしない
のです。
高く売却したいなら具体的な戦略がある不動産会社を選ぶ
戦略がなければ不動産を高く売却することはできません。
大手だろうと、中小だろうと関係ありません。不動産売却を成功さ
せるために必要なのは「高く売るための戦略」です。
あなたの大切な資産である不動産の売却を任せられるのは「高く売る
ための戦略がある不動産会社」なのです。
それでは今回はここまでとします。次回は「不動産業界の裏事情その
3~
囲い込みって知ってます?」と題して前回お伝えした囲い込みについ
て
詳しく掘り下げてお伝えします。
「早く高く売却するための売却戦略について詳しく知りたい」という
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